「自転車保険の加入の義務化」という言葉が先走りしている気がします。何を義務化されているのか解説します。必要な保険に入って無駄を減らしましょう。
子供が自転車通学を始めたから、自転車保険に加入しないと。自治体からも義務化されているし。
正確には、自治体は「自転車保険」に加入しましょう!と言っているわけではないんだよ。
え?そうなの?
自治体は、何を求めているのか説明するよ。
背景
自転車の利用機会は増えており、自転車事故による損害賠償は高額になるケースもあることから、被害者救済のために国土交通省が地方公共団体へ「自転車損害賠償保険等」の加入義務付けを要請
被害者救済のため、なので、被害者の損害を賠償できるよう「賠償責任保険」に加入すればいい、ということだよ。
「自転車保険」と何が違うの?
民間の保険会社が用意している「自転車保険」は以下の図のような商品になっていることが多いね。
民間の保険会社は、自転車乗車時に想定されるリスクをカバーする補償をセットして商品販売しているけど、自治体が「義務」と言っているのは、自転車に乗車しているときに起こった事故の損害を賠償する保険に加入しましょう!ということなんだよ。
わかりました。傷害保険は別で入っているから、「個人賠償責任保険」だけ
加入します!
まとめ
自転車損害賠償責任保険等は、「日常生活賠償特約」や「個人賠償責任補償特約」等の名称で販売されている商品が代表的であり、それらは自動車保険や火災保険等に付帯されることが多い。自転車利用者が未成年の場合、保護者が既に加入している自動車保険や火災保険等に「日常生活賠償特約」や「個人賠償責任補償特約」等の名称で販売されている特約を追加で加入することによって、同居家族である未成年の子供もカバーされるケースが殆どです。
また既に加入している場合もあるため、保険会社等から受け取った保険証券や重要事項説明書等の内容を今一度確認してみましょう。